今回は、私が実際にアパートを退去したときにかかった費用について紹介します。
マイホームの購入が決まり、それまで約3年半住んでいたアパートを退去することになりました。
退去前は、
「退去費用っていくらかかるんだろう?」
「敷金で足りるかな?」
「高額請求されたらどうしよう……」
と少し不安でした。
実際、退去後に届いた見積書を見たときは、想像していたよりも高くて驚きました。
ただ、請求内容をそのまま支払うのではなく、
- 契約内容を確認する
- 国土交通省のガイドラインを確認する
- 加入している火災保険を確認する
- 請求内容について質問する
- 必要に応じて第三者へ相談する
といったことを行いました。
その結果、保険の補償も一部利用することができ、敷金を差し引いた最終的な自己負担は約4万円でした。
今回は、約3年半住んだアパートの退去立会いから、実際の請求、保険会社とのやり取り、第三者への相談まで、我が家の体験をまとめます。
これから退去を予定している方の参考になれば嬉しいです。
我が家の賃貸状況
まずは、退去時の我が家の状況です。
- 居住期間:約3年半
- 家族構成:夫婦+子ども+犬
- 建物:RC造アパート
- 敷金:あり
- ペット飼育:可
約3年半住んでいたため、入居したときと比べると多少の傷や汚れはありました。
特に小さな子どもと一緒に暮らしていると、
- 壁紙の汚れ
- ドアや建具の傷
- 床の傷やへこみ
- 設備の劣化
などが気になることがあります。
我が家も退去日が近づくにつれて、
「どこまで修繕費として請求されるんだろう?」
と少し気になっていました。
退去立会いは1時間ほどかけて細かく確認
退去当日は、管理会社の担当者と一緒に室内を確認しました。
※以前住んでいたアパートでは退去立会いがなく、指定された日までに鍵を返却して、後日退去費用が精算される流れでした。
今回は、退去立会いの担当者が来て、1時間程度かけてかなり細かく室内を確認しました。
主に確認されたのは、
- クロスの傷
- 建具の傷
- 床の状態
- 水回り
- 設備の故障や破損
などです。
普段生活していると気にならないような小さな傷も、写真を撮りながら確認していました。
クロスの黒ずみについても、ウエットティッシュなどで拭いて落ちる汚れなのか確認されました。
通常のハウスクリーニングで落ちない場合は、別途修繕費がかかる可能性があるとの説明も受けました。
このとき感じたのは、
「自分では気にしていなかった部分も、退去時には細かく確認される」
ということです。
ただし、その場で最終的な金額が決まったわけではありません。
原状回復が必要でクリーニング代とは別で請求する可能性があるかもしれないというところには印をつけられました。
◯実際の写真(巾木の傷)

その後、退去立会い後に見積書が送られてくる流れでした。
退去後、実際に見積書が届いた
退去してから約1か月後、管理会社から退去費用の見積書がメールで届きました。
見積書を見たときの最初の感想は、
「思っていたより高いな……」
でした。
特に気になったのが、巾木の修繕費用約12,000円です。
実際の写真を上記の方に記載しております。
自分でも傷を付けた覚えは曖昧でしたが、修繕費そのものを払うことに納得できなかったわけではありません。
ただ、
「この程度の傷で、この金額になるんだ」
という驚きがありました。
そこで、ここから請求内容を一度自分で確認してみることにしました。
国土交通省の原状回復ガイドラインを確認
退去費用について調べていると、国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」があることを知りました。
退去費用で困ったらまずガイドラインを確認することをおすすめします。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html
参考:「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について (HP:国土交通省)
そこで、まずは自分でも内容を確認しました。
賃貸住宅の退去時は、すべての修繕費を借主が負担するというわけではありません。
一般的には、
- 経年変化
- 通常の使用による損耗
- 日常生活の中で生じる自然な劣化
などと、
- 故意による損傷
- 不注意などによる損傷
- 通常の使用を超える損耗
などを分けて考える必要があります。
もちろん、実際の負担については契約内容や特約、傷や汚れの状態などによって判断が変わります。
そのため、
「退去費用が高いかどうか」だけで判断するのではなく、何のための費用なのかを確認することが大切
だと感じました。
私も、見積書を見ながら一つずつ内容を確認しました。
火災保険の借家人賠償責任補償が使えた
今回の退去で、もう一つ確認してよかったのが賃貸契約時に加入していた火災保険です。
私はこれまで、
「火災保険って火事のための保険でしょ?」
くらいに考えていました。
ところが、加入していた保険には借家人賠償責任補償が付いていました。
私のマイホーム購入の際にも火災保険はかなり調べたのでその時の経験も良かったと思ってます。
私の火災保険の選ぶポイントなどは、こちらの記事にありますので参考になれば嬉しいです。
そこで、退去費用の中に補償の対象になる損傷がないか、保険会社に確認することにしました。
保険会社へ連絡し、修繕内容などを確認してもらったところ、今回の一部損傷について保険が適用されることになりました。
その結果、自己負担額を抑えることができました。
ただし、ここは注意が必要です。
「退去費用なら何でも借家人賠償責任保険で補償される」というわけではありません。
実際に保険が使えるかどうかは、事故や損傷の内容、加入している保険の補償内容などによって変わります。
私は、不動産に退去日の連絡をした後に火災保険会社にも退去日と合わせて退去日以降の保険料については日割りで返納してもらう手続きをしておりました。
それでも今回は転居日前の事案でしたので補償の対象になりました。
退去するときは、
「自分の火災保険にどんな補償が付いていたか」
を一度確認してみることをおすすめします。
保険会社とのやり取り
保険会社へ連絡したところ、主に、
- 退去費用の見積書
- 修繕箇所の写真
- 賃貸契約書
などの提出を求められました。
最初は少し面倒そうに感じましたが、実際にやってみると、電話での確認と必要書類の提出が中心で、それほど難しい手続きではありませんでした。
郵送の書類についても記入例などがあったので迷うことはありませんでした。
その後、内容を確認してもらい、今回の一部損傷について保険が適用されました。
結果として、退去費用の自己負担額を少し抑えることができました。
私の場合、承認された後は、実際に支払ったことを確認できる請求書と領収書の提出を求められました。
その後、約1か月後くらいには口座に振り込まれておりました。
それでも「この金額は妥当なの?」と思ったので第三者にも相談
保険の確認と並行して、もう一つやったことがあります。
それが、退去費用について第三者に相談することです。
今回、自分でも傷を付けてしまったことは分かっていたので、修繕費用を払うこと自体には納得していました。
ただ、
「この小さな傷で、この金額になるのは妥当なのかな?」
という疑問がありました。
そこで、退去費用について相談できる窓口を探し、見積書や契約書をもとに相談しました。
実際に相談してみると、こちらの状況を丁寧に確認してもらうことができました。
そして最終的には、今回の補修費用について妥当との判断を受け、納得したうえで精算することができました。
ここで大切だと感じたのは、
「高いからおかしい」と決めつけるのではなく、分からない部分を確認すること
でした。
最終的に払った退去費用は約4万円
今回、敷金を差し引いたうえで、最終的に我が家が支払った金額は、
約4万円でした。
もともとの請求内容を見たときには「結構高いな」と感じていましたが、
- 請求内容を確認した
- 原状回復のガイドラインを確認した
- 火災保険を確認した
- 保険会社へ相談した
- 第三者にも相談した
ことで、最終的には納得して精算できました。
我が家の場合は保険が一部適用されたため自己負担を抑えることができましたが、同じような結果になるとは限りません。
退去費用は、住んだ年数や部屋の状態、契約内容などによって変わります。
そのため、「我が家は約4万円だったから、誰でも4万円くらい」と考えないことも大切です。
あくまで我が家の一例として参考にしてください。
退去前にやっておけばよかったこと・確認してよかったこと
今回の退去を経験して、これから退去するなら確認しておきたいことをまとめました。
入居時の写真を探しておく
入居したときの部屋の写真が残っているなら、退去前に一度確認しておくと安心です。
自分が付けた傷なのか、最初からあった傷なのかを確認する材料になります。
我が家も入居時の状態を振り返るために、過去の写真を確認しました。
これは、賃貸に関わらず、新築購入や中古住宅の購入時もやった方がいい事だと思います。
入居前は、手続き等やる事が多すぎて何から始めたらいいか混乱すると思いますので、私の経験をもとに入居前チェックリストを作成しましたのでこちらを印刷(無料PDF)の上参考になれば嬉しいです。
火災保険の補償内容を確認する
退去費用が発生したら、加入している火災保険も確認してみましょう。
特に、借家人賠償責任補償が付いているかはチェックしておきたいところです。
ただし、補償対象になるかどうかは保険契約や損傷内容によって異なるため、対象になるかは保険会社へ確認しましょう。
加入時期は覚えていても、いざ保険適用範囲かどうかを判断することは難しいと思います。
上記の方で、火災保険の選ぶポイントなどの記事を掲載しておりましたが、私の経験をもとに火災保険を比較できるチェックシート(無料PDF)を作成しましたのでこちらも参考になれば嬉しいです。
国土交通省のガイドラインを確認する
退去費用についてよく分からない場合は、国土交通省が公開している原状回復のガイドラインを一度確認してみるのもおすすめです。
「退去したら全部借主負担」という単純な話ではなく、通常損耗や経年変化などを含めて考える必要があります。
契約書の特約なども合わせて確認しましょう。
私は、退去立会いの際は、契約書をすぐに確認できるように手元に準備しておりました。
請求書の分からない項目は質問する
見積書を見て、
「これは何の費用?」
と思った項目があれば、そのままにせず管理会社へ確認してみましょう。
今回の私も、巾木の修繕費用など、気になった部分を確認しました。
納得できる説明を受けるだけでも、不安はかなり減ります。
また、やりとりについては、電話だと認識の齟齬も起きやすいので、メール利用が可能であればそちらをおすすめします。
私も実際の写真を含めて不動産の方とメールやり取りする事ができてスムーズに確認ができました。
必要なら第三者に相談する
請求内容について自分だけでは判断できない場合は、第三者へ相談する方法もあります。
私も今回、退去費用の妥当性について相談できる窓口を利用しました。
相談できるところがあると知っておくだけでも安心材料になります。

参考:https://www.kokusen.go.jp/soudan_topics/data/chintai.html
( HP:独立行政法人国民生活センター)
結果として、今回の修繕費用について妥当との判断を受け、納得して精算することができました。
「請求額が高いから絶対におかしい」と考えるのではなく、
「この費用はどういう根拠で発生しているんだろう?」
という視点で確認してみることが大切だと思います。
マイホーム購入と退去費用が重なると、出費がかなり大きい
今回の退去は、ちょうどマイホーム購入と重なるタイミングでした。
退去費用だけではなく、
- 引っ越し費用
- 家具・家電の購入
- 住宅ローン関連の支払い
- 各種手続き
など、さまざまな出費が重なります。
私たちの建売住宅入居後にかかった費用はこちらでまとめましたので参考になれば嬉しいです。
そのため、退去費用が数万円単位になるだけでも、家計へのインパクトは意外と大きく感じました。
私自身も、
「家を買うお金だけを考えていればいいわけではないんだな」
と、この時期に改めて感じました。
これから賃貸からマイホームへ引っ越す予定の方は、住宅購入費だけではなく、退去費用や引っ越し後の家具・家電まで含めて余裕を持って考えておくと安心です。
まとめ|退去費用は「確認すること」が大切だった
今回は、約3年半住んだアパートを退去したときの我が家の体験談を紹介しました。
最終的に、敷金を差し引いて支払った金額は約4万円でした。
今回の経験から、退去費用については、
- 請求内容を確認する
- 契約書や特約を確認する
- 国土交通省のガイドラインを確認する
- 加入している火災保険を確認する
- 分からない項目は管理会社へ質問する
- 必要に応じて第三者へ相談する
ことが大切だと感じました。
特に、私は今回初めて「退去時に火災保険の補償が関係することがある」と知りました。
もちろん、どんなケースでも保険が使えるわけではありません。
それでも、「退去費用だから仕方ない」と最初から諦めず、契約内容や保険を一度確認してみることには意味があると思います。
退去費用の請求書が届いて不安になった方は、まず内容を一つずつ確認してみてください。
私自身も最初は「高いな……」と思いましたが、調べたり相談したりすることで、最終的には納得して退去することができました。
これから退去する方の参考になれば嬉しいです。








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